このページの最終更新:3rd Dec 1998

いろんな話

その4 / その3 / その2その1

その3

ホールの雰囲気

コンサートが成功するための条件はいくつもある。そのほとんどが演奏する側の 責任によるのだが、なかには観客の側で決定してしまう部分もある。その中でも 特に大きなウエイトを占めるのが、演奏会そのものの雰囲気である。

端的にいえば、曲が終わるごとに会場が割れんばかりの拍手をしてもらえたりすると、 演奏する側もより気分が乗ってきて、ますますいい演奏になってくる。 そもそも音楽は、演奏する側の気持ちの持ち方一つで大きく変わってくるものだから。 逆に見ている人の反応がいまいちだと、余計なことで心配したりするし、なによりも 演奏している方としては非常にやりにくくなってしまう。
音楽の重要な要素として、その場に居合わせた人が幸せな気分になれるという ことがあると思う。それを知っていて、期待しているから演奏会を聴きに行ったり、 CDやMDを聞いたりするのだと思う。だからといって、ただ聴いていては不十分で、 その場にいる人みんなが一体となって、出会った喜びを分かち合うことができるなら こんな素晴らしいことはないだろう。

せっかく時間と交通費を割いて演奏会に出かけるなら、より感動したいものである。 ならば、みんなが気持ちよく演奏し、また受け止められるような雰囲気を作り あげてみてほしい。まずは、盛大な拍手で奏者を迎えてあげようではないか。

このページのはじめへ戻る

アンケート

演奏会へ行くと、パンフレットをもらうことが多いが、その中に たいていアンケート用紙が入っているものである。どこの演奏会でもだいたい 質問は決まっていて、演奏会を知った理由や、感想などを書くように なっている。そのはじめの方にある挨拶には「今後の参考としますので・・・」 とか書いてあるのもだいたい一緒である。

では、実際このアンケートは回収された後どうなっているのか。
バンドによって多少違うであろうが、たいていの場合はバンドのメンバーが 回し読みをするのである。アンケートは全ての人が書いてくれるわけでは ないので、たとえ1000人の人が入場してもアンケート用紙は700枚くらいしか 戻ってこないのだが、それでも膨大な数のアンケート用紙があるのである。
もちろん一枚一枚真剣に読む人もいるが、たいていは綴じられたアンケート 用紙をぱらぱらとめくりながら、いろいろコメントが書いてある人や、知人の ものを探して読むのである。

いい加減に読んでいるようにも見えるが、案外みんなちゃんと読んでいる もので、後になって「あんな厳しいこと書かなくてもいいのに」とか言われたり する事もある。知ってる人が来てくれて、しかも「お疲れさま」とか書き残して もらえると、うれしさも倍増なのである。アンケートの目的の一つは、こういう バンドのメンバーと観客のコミュニケーションを図ることにあるともいえる。

運営の中心メンバーなどで後日ゆっくり分析して、以降の演奏会の企画運営に 反映するのはもちろんなのだが、それだけにとどまらないいろいろな要素が 一枚のアンケート用紙に詰まっているのかもしれない。

このページのはじめへ戻る

ステージ構成

演奏会をする上で、ステージの構成は重要なポイントのひとつである。 この構成の善し悪しによって、コンサートそのものの評価が大きく変わってしまうほどの物である。
しかし、一口にステージ構成といっても、決めなければならない事は色々ある。 例えば何部構成にするのか、それぞれの部はどんなステージにするのか、 何か演出をするのか、するとしたらどんな事をするのか・・・。

普通、演奏会は2部ないし3部で構成される事が多い。だいたいはポップスステージとか、 シンフォニックステージとか、ステージマーチングショウとか銘打って、統一した選曲をする。
その理由は色々あると思うが、ひとつはステージ全体の流れを作りやすくするため、 もうひとつはセッティングを曲間で変えないですむようにするためである。
曲間はあまり短いのも変であるが、あまりにも長いと、せっかくいい雰囲気ができてきても それがとぎれてしまって、興ざめしてしまうのである。

それと、ステージ構成をみれば、そのバンドがどのジャンルを得意としているかがだいたい予想できる。 どこのバンドでも、一番得意な分野を最後に持って来るからだ。 やはり、一番最後に演奏された曲が観客にとって一番印象に残るからだろう。
逆に、あまり得意でない分野は先にやってしまったり、年に何回か演奏会をする場合など やめてしまう事すらある。

演奏会に行った時、そういう事も色々予想しながら演奏を聴くのも、 また違った意味でおもしろいかも知れない。

このページのはじめへ戻る

打ち上げ

世間では、大きな仕事が(無事)終わると「打ち上げ」と称して宴会や、 お疲れさんパーティーをする事がある。バンドの場合も同じで、定期演奏会のあとに 打ち上げをする事が多い。

とはいっても、演奏会は普通夕方に行われるので、終演後片づけをしてすべてが 終わるのは9時か10時くらいになってしまう。それから飲みに繰り出してしまうと、 ほとんどの人が帰れなくなってしまう。
だから、たいていの場合は打ち上げは翌日以降に改めてするのだが、バンドによっては それでも飲み屋へ繰り出すところもある。ぼくのバンドの場合もそうである。

当然、終電車はなくなってしまうので、大学の宿泊所を借りて朝まで過ごすのだが、 演奏会の疲れと、ひとつの事をなし終えた感動と、酒と、その他もろもろが 入り交じって、何ともいえない雰囲気になる。
騒ぐでもなく、かといって寝てしまうわけでもなく、ただ何となく時間が過ぎていく。
ぼくは個人的にそれが好きなのだが。

例えば幹部回生が引退する時の打ち上げでは、普段おとなしい人が感極まって泣き出したり、 普段みられない一面がみられるので、それはそれでまたおもしろいものである。

このページのはじめへ戻る

金食い虫

吹奏楽部員にはお金と縁がない人が多いという話。
音楽を本格的にしようとすると、たとえどんな形態であっても 相当の出費の 覚悟が必要である。吹奏楽の場合、楽器は団体の備品を借りたとしても、楽器演奏に 必要な付属品は自分で調達しないといけない。
練習場所にしても、どこかの公民館の音楽室を借りるなら、それなりの出費が 必要になる。演奏会をすればかなりの出費になるのは、ほかでも述べた通りだ。
その他にも、団体に所属すればたいてい団費とか部費とか、いわば維持費を払わなければならない。 練習以外での付きあいもあるだろうし、そう考えていくときりがない。

大学生の場合、アルバイトだけに専念していれば月10万円以上の収入も手に入るが、 それでは楽器を練習する時間がなくなる。
学校によって 練習頻度は様々だが、それでも週3回は練習しているし、毎日練習の ところももちろん多いから、そういう場合、収入はごく限られたものになってしまう。

こう考えると、吹奏楽部員がお金と縁が薄いというか、金欠症の人が多いのも分からないでもない。 よく「吹奏楽部は金食い虫だ」といわれるが、それはどこでも一緒なのだろう。

このページのはじめへ戻る

その4 / その3 / その2その1