このページの最終更新:4th Nov 1998

音階の種類

音階というもの

音楽に使われる音は無原則に存在しているのではなく、ある一定の 決まった間隔を置いた複数の音が使われています。その関係を示すのが 音階です。普通、音階はオクターブ内の音で表現することができます。

音階には、普段我々が見かける長音階、短音階に代表される西洋の音階の他に、 雅楽などに用いられる五音音階や、教会楽というものもあります。
それぞれ歴史的背景や、国民性などによって次第に形作られたものですが、 ここではその生い立ちについては割愛します。また我々クラリネット奏者が 一番目にする機会の多い長音階と短音階を中心に話を進めていきます。

音階という名前は、よく「音階練習」という形で耳にします。 そもそも音階は、音楽を作る際の一番基本となる概念です。といえば難しそう なのですが、簡単に言えば「音階の音を使って音楽ができている」と いうことなのです。
ですから、音楽を演奏する際に、その前提となっている音階の知識があれば、 その曲をより自然に、あるいは合理的に(もちろんいい意味でですが)演奏 する手助けになるのです。

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長音階と短音階

長音階は、第3音と第4音の間、それと第7音と第8音 (オクターブ上の根音)の間が半音、他が全音になっている音階です。
普段我々が接する音楽のほとんどが、この長音階からできています。 また、ピアノをはじめとする鍵盤楽器も、白鍵がハ調の長音階になるように 作られているのは、みなさんご存じの通りです。

一方の短音階は、第2音と第3音、第5音と第6音の間が半音になっています。 短音階は長音階とある関係があります。それは、短音階とその音階の第3音を 根音とする長音階は、音が一緒になるのです。このことは、調号が一緒の 音階が長音階と短音階の二つあることの原因でもあります。

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和声音階と旋律音階

短音階は、上で述べた自然短音階で上行すると、終始感がなくなります。 それは、第7音と第8音の間が全音になっているからです。そこで、終始感を 出すために、第7音を半音あげます。これが和声短音階です。
ところが、第7音をあげると今度は第6音と第7音の間が増2度となり、 人間の間隔ではとりにくい間隔になってしまいます。そこで、第6音も 半音あげることで、人間にとって歌いやすい音階にします。これが 旋律短音階です。この場合、下降形には終始感はいりませんので、下降形では 自然短音階を用います。

以上が、一般に知られている和声短音階と旋律短音階ですが、実は長音階にも 和声音階と旋律音階があります。
音楽的効果のため「ファ・ラ・ド」の和音を短和音にすることがあるのです。 この和音を用いる場合、第6音が半音下がります。これが長音階の 和声音階です。こうすると、第6音と第7音の間が増2度になるので、 第7音を半音下げて下降形に用います。これが長音階の旋律音階になります。

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そのほかの音階

たとえば、日本古来の音楽である雅楽の場合、オクターブの中の音は 5つしかありません。その並び方は、呂旋が「ド・レ・ミ・ソ・ラ・ド」、 律旋が「ソ・ラ・ド・レ・ミ・ソ」になります。
時には間の音が補われますが、基本的にこの5音のみで構成されるので、 音楽に神秘的な雰囲気が加わります。主な例として「さくらさくら」「君が代」 などがあります。

余談ですが、酒を飲んだときなどにいう「呂律が回らない」の「呂律」は、 この呂旋と律旋のことを指しているのです。

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