このページの最終更新:20th Feb 1999

基本的な和声法

和声法とは / 和音の基本構成終止法と和音の進行和音の回転

和声法とは

音楽の形態としての和声

現在吹奏楽やオーケストラで演奏される曲は、そのほとんどすべてが 和声法によって音楽が構成されています。和声法とは、ある音を元にして 和音をつくり、その和音がいくつか連続して現れることによって調を確定し、 その関連の下に一つの音組織として音楽を作り上げる方法です。 くだいて言えば、和音にメロディーが乗っている形態、ということになります。 ただ、単純に和音とメロディーがあるだけでは音楽が単純になるので、 対旋律などを用いて複雑化を図ることが多くなります。
現代音楽の中には、今までの和声法を無視したかのような、不協和音を多用している ものもありますが、それとて「新しい不協和音」を和音の一種と見なせば、 和声法をもとにした音楽ということができます。
和声法に依らない音楽としては、主題とその変奏が重なることで音楽を創る フーガやカノンがあります。また、無伴奏曲もこの範疇に入りますが、いずれにしても 吹奏楽やオーケストラの世界では、あまり見かけません。

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和声がなぜ大事か

突然「和声」などというと戸惑ってしまうかもしれません。しかし、 和声に関する知識を持っているのと持っていないのでは、音楽を創るときの 視点が大きく変わってきます。

無伴奏独奏という特殊な音楽をのぞいて、クラリネットで一つの曲を創ると いうことは、複数の人間による共同作業です。一人一人が自分の楽譜をただ演奏する だけでも、それっぽい音楽を創ることができます。でも、そこでお互いの音を うまくなじませて、さらによいものにしようとなったときに、和声に関する知識が 生きてきます。単なる音の集合から一つの音楽にレベルアップする上で、 重要な役目を果たすのです。
とはいっても、和声のことをあまり難しく考える事はないでしょう。 例えば「純正な和音にするためには、平均律からみて第3音は13.8セント低く、 第5音は2.5セント高くすればいい」といわれ、また実際 計算してみるとそのとおりです。でも、吹奏楽で使う楽器には音の幅が あるので、5セント位の音程のずれはその微妙な誤差の中に納まってしまう事が 多いのです。
逆に「第3音は低くしなくちゃいけない」と考えすぎると、必要以上に低く 弱々しくなってしまって、音楽のバランスを乱してしまいます。このときに、 上の事実を全て知った上で「第3音が高すぎたら響かない」と解釈すれば、 意外とうまくまとめることができるでしょう。

和声法は、それを研究するだけで論文が書けるくらい奥が深いものです。 だからといって全く知らないで過ごせば、せっかくクラリネットを通して 様々な表現をしようとしてるのにその可能性を狭めてしまうのも事実です。 最低限知っておかなくてはいけない事は、勉強しておきましょう。

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