このページの最終更新:12th Feb 1999

逆説・コンクールで金賞を取る方法

コンクールに向けた体制づくり / 審査員の存在を重視した音楽作り

コンクールに向けた体制づくり

金賞のための指導体制

吹奏楽をやっている人にとって、コンクールは一つの華です。どうせ 出るのであれば、よりいい演奏をして、いい賞をもらいたいのは人情です。でも、 実際にはなかなかうまくいかないものです。
そこで、全国大会の常連校の指導体制を参考にして、どのようにすれば金賞に 近づくことができるのか考えてみましょう。

まずは、吹奏楽部全体のシステムから考えてみましょう。コンクールという目標に 突き進むためには、周囲の雑音や、惑わすような見解は不要です。必要なのは 統一性のある運営体制です。ですから、高校バンドであれば、顧問の先生が 指揮者としての指導と、バンドの運営をまとめて面倒を見るのが一番確実です。 大学や一般バンドであっても、少数の運営幹部による指導体制が有利です。

個人やパートの練習は、人数に余裕があれば、選抜方式が一番確実にレベルアップに つながります。コンクールを含め舞台に立ちたいのであれば、それ相応の努力が 必要なのは当然です。人員の余裕がないのであれば仕方ないですが、それでも 競争原理を持ち込むことは可能なはずです。
パートやセクションでの指導は、指揮者がいちいち口出しすると多忙になってしまうので、 場合に応じてパートリーダーやセクションリーダーを置きます。その人選は、第一に 指揮者の理想とする音楽を忠実に再現することができる人物であるかを、しっかり見極めることが 重要になってきます。指揮者とパーリーのいうことが食い違っていては、合奏の時にそれを 修正するのも大変ですし、奏者も混乱します。独特の音楽観を持っている人物は、 リーダーには適していないのです。

このページのはじめへ戻る

金賞のための選曲

コンクールでは通常、課題曲と自由曲の2曲を演奏します。編成によっては 違うこともありますが、基本は一緒です。その選曲に際しては、十分な注意が必要です。
まずどちらにも共通していえることは、聞き慣れた曲や、そういう旋律を含む曲は よっぽどの技量がない限り回避すべきです。いい例が「スターパズルマーチ」です。 この曲は、単なる「きらきら星」の変奏曲だと思われています。しかし実は きらきら星だけではなく、他にも「スターダスト」などの旋律や和音進行が隠された、 複雑な曲なのです。そんな曲をわずか数ヶ月の間にコンクールレベルまで持っていくのは 非常に困難です。ただでさえ、聞き慣れた曲は間違いやあらが目立ってしまうのに、 それ以上のハンディをわざわざ背負い込む必要はありません。

自由曲の選曲については、課題曲との釣り合いを考える必要があります。課題曲が 日本調の曲なのに、自由曲で邦人の作品をするのは、黒い画用紙に墨で字を書くようなものです。 たった2曲とはいえ、その中にコントラストを持たせることが肝要です。
さらに、あまりに難易度の低い曲、逆に高すぎる曲は不利になります。 易しすぎると、ある程度音楽ができあがってからあと、さらに審査員受けするように 仕上げるのが困難ですし、難しすぎれば音楽が完成しません。

もうひとつ、音楽背景が複雑な作品も、コンクールにはむいていません。たとえば、 「序曲ピータールー」は、この作品がイギリスのピータールー事件をモチーフにしていることを 知っていれば、やさしいメロディが突然打楽器で破壊されても「軍隊が乱入したシーンだな」 と理解できますが、審査員がそこまで予習しているとは思えません。題名だけで 何をモチーフにしているのか想像できるのであればまだいいのですが、背景知識が 音楽の解釈に影響するような作品はさけるべきです。
これらをちゃんと考えて選曲するためには、メンバー全員で話し合う必要はありません。 そんなことをしても、議論がまとまらないのは目に見えています。指揮者以下数名の 幹部で候補を絞り、それを全体で承認するようにすればいいでしょう。

このページのはじめへ戻る

コンクールに向けた体制づくり / 審査員の存在を重視した音楽作り