このページの最終更新:10th Aug 1999

さらば、イヤな音

ピキャの原理を知ろう / ピキャの対策を考えよう

ピキャの原理を知ろう

ピキャはどういう音か

リード楽器奏者にとって、いわゆる「リードミス」は初めて楽器を持ったときから つきまとう、いわば宿命のような問題です。いくら気持ちよく演奏していても、 たった一回拍子はずれな音がするだけで雰囲気も大きく崩れてしまいますし、 吹いている本人が、一番悔しいものです。できることなら、そういう事態が全く 起こらないことが望ましいのは、誰しも同じ思いでしょう。
ところで、みなさんはこのピキャッという音が、いったいどういう原理で出ている ものなのかを、考えてみたことはありますか? 鳴らないように、とはみんな考えるのですが、どんな音なのかということは あまり深く考えないことが多いようです。でも、実はその原理を知ることが 上達の近道なのです。

このピキャッという音は、楽器と無関係な音ではありません。実は、この音も 楽器の持っている音階の一つなのです。しかし残念なことに、あまりにも音が 高いために人間の耳には音階としては聞こえません。
たとえばクラリネットの場合、LowBbを吹く運指のままで口を若干締めてみると、 その12度上のFが出ることがあります。さらに口を高い音のイメージで構えると、 さらに上のDが出ることがあります。これは、楽器の管内の気柱振動が、倍数で 変化しているためです。詳しい原理は こちらを参照してください。ピキャッという音もこれと同じで、その運指の 何十倍かの倍音が出ているのです。

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なぜそんな音が出るのか

では、なぜ意図しない超高音の倍音が出てしまうのでしょうか。その原因は 一つではないので、簡単には説明できません。しかし、大きな要因がいくつか あるのは確かです。
振動の安定性 原因のひとつは、クラリネット(とそのリード)が安定して振動しやすい音域が 一つではなく、いくつかあるということです。直感的には、左のような斜面に ビー玉をおくことを考えてみると、分かりやすいかもしれません。ビー玉を、 ある程度適当においても、転がって一番低い音で安定します。もしうまく条件を 整えると、その何倍かの倍音が出ます。これが前で述べた「LowBbの運指でFや Dを吹く」状態にあたります。
ところが、ビー玉を大きく外れたところに置くと、ビー玉はもはや低い音の方には 転がらず、逆の方にいってしまいます。これがピキャッとなっている状態に あたります。
ふつうに楽器を吹いている場合、たいていは安定な位置に落ち着くようになっています。 ところが、何らかの原因でこれが大きくずれてしまうと、ピキャッという 音になってしまうのです。では、どういう原因があるのか、次にみてみましょう。

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