このページの最終更新:26th Mar 1999

シンコペーションなんて怖くない

シンコペーションの原理を知ろう / 実際の演奏を考える

シンコペーションの原理を知ろう

強拍と弱拍

強拍と弱拍 シンコペーションを考えるためには、まずはリズムの強拍・弱拍について知っておく必要があります。 普段の練習や演奏ではあまり気にしないことも多いのですが、大事なことなので ちゃんと調べておきましょう。
音楽の中では、強拍と弱拍が一定の順序で繰り返しあらわれます。これが拍子・リズムとして 我々が感じるものの基礎になります。そのあらわれる順番は、左の図のように 2拍子の場合 強-弱、3拍子では 強-弱-弱、そして4拍子は 強-弱-中-弱 となります。 このほかの拍子は、これらが適当に組み合わされたものということになります。
ふつう、拍子といえばここまでなのですが、シンコペーションを考える上では 1拍の中の強弱も考える必要があります。といっても話は簡単で、基本的には1拍の中に 上で出てきたパターンが組み込まれているのです。

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強拍がずれるとどうなるか

さて、この強拍・弱拍のルールは、必ず満たされているわけではありません。 弱拍にアクセント記号をつけてはいけない、ということはありません。また、弱拍と その次の強拍をタイでつなぐと、強拍が前に移ってしまいます。このほかにも、 3拍子の二つの弱拍がつながったり、4拍子の中強拍に前の弱拍を結びつけたり、ということもあります。 いずれにしても、結果として強拍同士の間隔が狭くなります。さらに、強拍の部分が 休符となることでも、同じ効果が得られます。
強拍が本来の位置からずれると、そこでリズムのパターンが崩れることになります。 音楽的には、それが主題を印象づけるような、聞き手を引きつける役目を果たします。 いっぽうで、あまり多用しすぎると曲本来の拍子感覚を失ったり、引きつける力がなくなったりします。 つまり、シンコペーションをうまく使うことで、音楽をより魅力的にすることができるのです。

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なぜシンコペーションが厄介か

ところで、このシンコペーションを苦手とする演奏者は案外たくさんいます。 その多くは、シンコペーションの楽譜からタイをとってみればちゃんと出きるのに、 いざ楽譜を元に戻すと裏拍が表に来てしまう、という現象に悩まされる、ということだと思います。
では、なぜ裏拍にある強拍が自然に表にきてしまうのでしょうか。その原因はいくつかありますが、 一番大きな要因は、人間が自然に身につけているリズム感とシンコペーションによって もたらされるリズム感が、お互いに全く相容れないものであるということにあると思います。
場所による裏拍の取りやすさ たとえば、左の楽譜を考えてみます。この場合、一番はじめのド以外はすべてシンコペーションの 形をしています。実際にメトロノームを使って演奏してみると、すべてのシンコペーションが同じ 難しさではないことがわかります。具体的には、*印のある部分が一番難しいのではないでしょうか。
これは、同じ弱拍・強拍の中にも序列があることを意味しています。すなわち*印の部分は、 同じ強拍の中でも特に性格が強いため、よっぽど意識しないと強拍の影響が残って シンコペーションが乱れてしまうのです。この序列による影響は、その格差が大きいほど 影響も大きいので、同じ強拍からずれるシンコペーションでも難易度に差が出てきます。
では、その影響を最小限にするためには、どんなことに注意して練習する必要があるのでしょうか。

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