このページの最終更新:18th Mar 2002

楽器の手入れと管理

演奏の前後にするべきこと / 楽器のメンテナンス・オーバーホール

演奏の前後にするべきこと

演奏前のチェック

演奏前にしなければならない事は結構たくさんあります。楽器を組み立てる のはもちろんですが、そのときにも気をつけないといけない事があります。

まず、楽器ケースを開けて組み立てる前に、上管・下管のタンポに異常がないか チェックします。その方法は色々ありますが、一番確実なのは管の下側の端を 手のひらでふさぎ、反対の手でキイとトーンホールが全部ふさがった状態にして、 空いた端に口をつけて思いっきり息を吹き込むのです。楽器に異常がなければ すぐに空気が入らなくなりますが、タンポが傷んでいたり、トーンホールに対する 位置がずれていたりすると、そこから息が漏れてしまって、スースーいうので すぐ分かります。
また、息が漏れていなくても、タンポ表面や側面に傷が入って破れていることも あります。息が漏れていないという意味で問題がないようにも見えますが、 破損部分がすぐに広がることが多いので、なるだけ早く交換することが必要です。

次に、組み立てる際に、キイを留めているねじが緩んでいないかチェックして おきます。もちろん、緩んでいれば精密ドライバーなどで締め直しておきます。 さらに、ジョイントのコルクが傷んでいないかも確認する必要がありますし、 実際組み上がったらジョイントの連結キイがうまくつながっているかも 見なくてはいけません。
ジョイント部分のコルクには、コルクグリスを塗りますが、その塗り方(特に頻度) については様々な説があります。毎回塗るのか、隔日にするのか、それぞれ長短が ありますから、方法は各自の考え方次第でどちらでも良いと思います。ただ、 どのようにするにしても、グリスはなるだけ薄く塗るのが基本です。

最後に、実際に音を出していつもと変化がない事を確認します。と書くと大変 そうですが、慣れてしまえばさりげなくできる事ばかりなので、大丈夫でしょう。 楽器を組み立てるプロセスに組み込んでしまえば、特別に時間をかける、という 感覚を持つこともなく一連のチェックができると思います。

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演奏後の手入れ

演奏が終われば楽器は片づけますが、その際の手入れについては、みんな 本当は知ってるはずなのですがなぜかちゃんとしない人もいるようです。 ここでもう一度確認しておきます。

まず、楽器は木製ですから水分は大敵です。いくらグラナディアが水に強いと いっても限界があります。ですから、楽器の内部にスワブを通して水気を 吸い取るのですが、手品か何かのように勢いよく通すよりも、ゆっくりそろそろと 通すほうが水分を確実に取れます。
また、管の内面だけではなく、ジョイント部の水滴も取らなくてはいけません。 これは案外見落としがちですが、木の特性上繊維を横断する方向の断面についた 水分には特に弱いので、確実に取っておきます。

楽器をしまう際には、キイを曲げないように気をつけて分解すればいいのですが、 まれにジョイントが締まってしまって抜けなくなる事があります。とくに、 新しい楽器でこの現象がおきることが多いようです。息によって中の管が 暖まって膨張してしまったり、コルクが水分を含んでふくらんでしまうのが 原因みたいです。
しばらくほおっておけば抜けやすくなることが多いですし、多少の硬さであれば、 そのジョイントを(ねじるのではなく)少しこじるようにすると、抜けやすい ことがあります。ですから、過度に心配する必要はないと思うのですが、 たびたび起こるようなら楽器屋で相談する事を勧めます。

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