このページの最終更新:29th Jan 1999

絶対必要な道具と使い方

コルクグリスクリーニングスワブリードケースクリーニングペーパーメトロノーム

コルクグリス

コルクグリス コルクグリスの役割は、クラリネットのジョイントに使用されているコルクに塗る事で コルクに柔軟性を与え、ひいては寿命も延ばす事にあります。形態としては、 スティック糊タイプのものと、メンタムみたいにケースに入ったもの(写真)があります。 形は違いますが、中身は大して違いません。
使い方は中身を適量コルクに塗るだけですが、それが結構やっかいで、 例えば塗る頻度ひとつとっても、解釈が分かれます。一般的には練習前に 組み立てる時に塗るのですが、人によって毎日だったり二日に一回だったり、 あるいはもっと間を置いている人もいます。
それぞれに根拠があるとは思うのですが、先に述べたグリスを 塗る意味を考えると別に間隔にはあまりこだわらなくてもいいと思います。

それよりも、一回に塗る量に気をつけたほうがいいと思うのです。 あたり前の事ですが、先に述べたグリスの存在意義には楽器のジョイントでの シーリング(気密)を確保するという役割はないのです。ということは、 グリスでべちょべちょになるほど塗りたくる必要は一切なくて、コルクが 傷まない程度に薄く塗ればいい事になります。
そして、組み立てる時の潤滑を確保するのもグリスの目的ですから、 普段より固いならグリスを塗ればいいのです。

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クリーニングスワブ

クラリネットを買うと、たいていの場合楽器屋の方でつけてくれるのですが、 クリーニングスワブ(以下スワブ)は、案外重要な役割を担います。 それは、楽器を吹くことで管の内部に付いた水滴を取ることです。 逆にいえば、その目的を達することができるのであれば、どんなスワブでもいいのですが、 気をつけないといけない事があります。
それは、ひもの部分に結び目(だんご)をつくらないという事です。楽器を通す時や片づける時などに 自然にねじれて結び目ができる事があります。それ自体は防ぎようがないのですが、それをそのまま 放置しておくと、次に楽器に通した時にトーンホール(特にレジスターキーのホール)に引っかかって しまう可能性があります。
この結び目は、どんどん締まってほどけなくなるので、できたらすぐにほどいておきましょう。
スワブの材質は色々ありますが、綿の物はこすれてくると粉が出て来るので、そうなったら交換した 方がいいと思います。
それと、どんな材質でも汚れてきたら洗濯した方がいいでしょう。汚れているという事は、それだけ水滴の 吸収力が低下しているのですから。

よく「スワブを通すのはたるからか、それともベルからか」という質問を聞きます。 僕はどちらからでもいいと思うのですが、上管のレジスターキーの内側には、出っぱりがあります (上から覗けばすぐ分かります)。スワブが引っかかる時は、たいていこれがトラブルの原因なのですが、 上から通した方が、引っかかった時の手当てがしやすいと思うので、僕自身は上から通しています。
注意深くすれば、特に問題ないでしょう。

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リードケース

リードは、非常に壊れやすい物です。特に先端部分なんかとても薄いので、 少し引っかけるだけで大変な事になってしまいます。 リードは大事にしまっておく必要があります。

リードの数が少なければ、バンドレンのリードに付いてくるプラスチックのケースに入れて、 楽器ケースの穴の部分に入れておけば、特に問題はありません。 でも、数が多くなったからといって、ケースの隙間にいれてしまうと、楽器とケースの間に 入り込んでキイを曲げてしまう原因になってしまいます。
リードの数が多い時や、ばらばらになるのが嫌な場合は、リードケースを準備しましょう。 小さい物なら5枚くらい、大きな物なら10枚以上入れることができます。リードを置く面は ガラスかプラスチックの平らな板になっていて、リードが反るのを防ぎます。
選ぶ時は、リードを取り出す時に引っかからない構造になっている事、中でリードが固定される 構造になっている事、口が簡単に開かない様になっている事、以上を満たしていれば、あとは自分の必要に 応じた大きさ、デザインの物を選べばいいでしょう。

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クリーニングペーパー

クリーニングペーパーは、本来はタンポの汚れを取るためのものです。 ところが、実際にはタンポの汚れを取ることよりも、トーンホールからあふれてきた 水滴を処理するのに使うことの方が多いのです。
この水滴は、別の記事で述べているような原理で 発生するので、水滴ができることを止めることはできません。楽器によっては、 トーンホールに回ることなくベルから落ちるだけの場合もありますが、たいていの場合は どこかのトーンホールからあふれてきます。こうなると、その穴を開いたときに水滴がふるえて 「ぶぶぶ」という不正確な音になってしまいます。
この水滴を取り除くのにクリーニングペーパーを使います。普通は、水滴のでているトーンホールの タンポを開いて、ペーパーを間に入れてタンポで挟んでやります。確実に水滴を除くためには 楽器に息を吹き込むと同時に、該当するタンポを軽く開閉すると効果があります。
タンポを閉じた状態でペーパーを引き抜くと、タンポが痛みますし、濡れたペーパーがちぎれて タンポにくっついてしまうこともあるので、必ずタンポが開いた状態で取り除きましょう。

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メトロノーム

メトロノームには、大きく分けて機械式の物と、電子式の物があります。
機械式は、安価に手に入りますし、視覚に訴える力があるので複数の人が同時に使う (パート練習など)には有効です。一方で衝撃に非常に弱く、少しぶつけるとすぐに狂います。
逆に電子式は、多少高価な物が多いのですが、ぶつけて狂う事はありませんし、 BbやAの音が出たり、8分音符や3連符が簡単に出るなど、非常に便利です。 ただ、音が小さいし表示もみにくいので、パート練習などには不向きです。

僕の考えでは、個人練習には電子式の物が、パート練習には機械式の物があっているように思います。 まあ、どちらも3000円くらいから手に入るので、あまりこだわらないで、自分が一番使いやすい物を 選べばいいと思います。
さて、ここが大事なのですが、できれば全員がひとつづつメトロノームを持った方がいいと思います。 というのは、ロングトーンはともかくとして、音階練習や技巧練習、曲をさらう時などにメトロノームが 欠かせないからです。
自分の体のなかのテンポというのは特に鍛えない限りいい加減なので、必ず正確な基準に合わせる べきなのです。

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