このページの最終更新:16th Feb 1999

楽器の応急修理法

トラブルの原因を調べる / タンポ周りの問題キイメカニズムの問題そのほかの問題

トラブルの原因を調べる

症状の確認

いくら大事に扱っていても、楽器がトラブルに見舞われることがあります。 もちろん、普段の手入れをしっかりしていれば、かなりの部分は回避できるのですが、 もしトラブルが発生した場合、とりあえずどうしたらいいのかを考えてみましょう。
どんな場合でもそうですが、まず大事なのは「何が起こっているのか」を確実に 把握することです。どういう状態なのか分からないままに、むやみにいじってしまうと、 状態を余計に悪くしてしまいます。
クラリネットの難しいところは、症状を見ただけでは、トラブルの原因が特定できないことが 多いということです。たとえば、ある音がでなくなってしまった場合、まず考えられるのは タンポに関するトラブルです。といっても、クラリネットにはたくさんのタンポが ついているので、どれなのかを調べなくてはなりません。また、キイがゆがんでしまっている 可能性もありますし、管体の割れやマウスピースなどが原因の場合もあります。
では、実際にどんな症状があって、どういう原因が考えられるのか検討してみましょう。

このページのはじめへ戻る

音がでない、変な音がでる

まず一番多いであろうパターンは、音の異常でしょう。具体的には、ビービー 音がするとか、ある音のピッチがおかしいとか、全く出ないという場合もあります。
しかし、これらの症状を引き起こす原因は多種多様です。以下に、考えられる原因を 述べてみましょう。
まず、マウスピースやリードを見てみましょう。リードの先端が欠けていたり、 縦に裂けていたりすると、音にビーとかチーという感じの雑音が混ざります。 また、リードが斜めについていたり、マウスピースの内面にゴミがたまってくると、 吹奏感は重くなります。リードの裏面にゴミがついても同じような症状になります。
複数の音に影響が出ている場合は、タンポに異常が出ている場合が考えられます。 タンポの取り付けが古くなっていると、タンポがずれたり、最悪外れてしまうこともあります。 また、タンポ自身が古くなってくると表面が劣化し、隙間ができてそこから息が漏れます。 すると、その漏れる音がスースーいったり、ジージーいったりします。さらに、タンポ自身は ちゃんとついていても、それを支えるキイがゆがんでしまっても同じようになります。

このページのはじめへ戻る

キイが動かない

キイが動かなくなってしまうこともあります。上下管の接続がちゃんとしているのは 大前提ですが、これもいくつか原因が考えられます。
一つは、針バネが外れてしまっている場合です。バネが外れてしまうと、動いたキイが 元に戻らなくなってしまいます。他には、キイが曲がってリングキイと木管部分の 飛び出した部分が干渉している場合もあります。この場合は、何回かに一回引っかかり、 少しいじっているとぽんと元に戻ったりします。さらに、キイが曲がって キイの中を通っているねじがこすれてしまっている場合もあります。
ここで「曲がっている」といっても、目に見えてぐにゃっと曲がっているわけではなくて (もしそうならすぐ分かる)、ほんの少しゆがんでいるだけで、こういう結果に なってしまいます。

これらの状況をしっかり把握した上で、対処法を考えていきましょう。

このページのはじめへ戻る

トラブルの原因を調べる / タンポ周りの問題キイメカニズムの問題そのほかの問題